10月10日【雑談】個人型確定拠出年金(個人型DC)の見落とされている大事なこと

長いので最初に結論。ポイントは4つ。
1、コストと投資ラインナップを考慮するとSBI証券最強
2、将来、年金を受け取る時には課税される
3、投資対象は管理コストの安い国内、海外インデックスなど慎重に選びましょう。運用損も自分の責任です
4、解約の説明が非常に分かりにくいのでしっかりと説明してもらうこと

さて本文です。笑
2017年からサラリーマンや公務員も加入できることとなり最近話題になっている個人型確定拠出年金です。
ヤフーなどで検索すればどんな制度かについてまとめているサイトがたくさんあるので説明はそちらにお任せします。

私が話すのはお金の面で見落とされていること。
まず、個人型確定拠出年金は自分で運用対象となる投資信託を選ぶことになります。
そして、運用を任せるため管理手数料と信託報酬を常に払わなければなりません。

このコストが一番安いのがSBI証券です。(資産が50万円以上の場合)
次にスルガ銀行も良く列挙されていますが、投資信託のラインナップが少なく信託報酬が軒並み1%を越えていて高すぎます。
年間の運用利回りの1%超持って行かれるとかありえない。

この点SBI証券はラインナップが多く、インデックスファンドや海外インデックスが揃っており信託報酬も0.25%程度と非常に安いので自分が選ぶとしたらSBI証券一択です。

60歳まで積み立てる長期運用が前提のため、資産が50万以上保有している期間の方が長くなり50万以上を前提とします。50万以下の少額な積み立てだと管理手数料率が相対的に高くなりますのでオススメしません。

さらに見落とされていることは、将来受け取る時に税金がかかるということです。

積み立てる時は所得控除となりその年の税金が安くなりますが、将来受け取る際に退職所得と同じ計算式で課税されますので、その差し引きの分が正確な節税額となります。

営業用の資料では積み立てる時の節税額「だけ」を説明してお得ですよ!と説明しているかもしれません。実際の節税額は将来年金の受け取り時に支払う税金との差額が正確な金額です。

それでも課税される時期が先延ばしされていることと、退職所得での計算式なので金額的にはお得にはなります。安易な勧誘を受けた場合は、将来年金を受け取る時の課税額まで算出してしっかりと節税額を詳細まで説明をもらいましょう。

また、自分で運用対象を選ぶことになるので運用損も自分で負うことになります。
最終利回りがプラスになる保証はありませんのでその点も注意しましょう。

最悪アメリカのインデックスは数十年のスパンでは成長し続けていますので自分で買うとしたら海外インデックスでしょうか。

最後に、個人型確定拠出年金の説明書をざっとみましたが「解約」という文字がみあたりません。見落としているだけかもしれませんが、1番重要な積み立ての解約の説明が非常に分かりにくくなっていて、その条件もかなり分かりにくい。説明書を見ただけでは何のことかわからないので加入時は必ず聞きましょう。

投資で重要なのは流動性リスクです。換金したい時に換金できないということはかなり大きなリスクを背負っているということになります。

老後資金だから解約出来ないことがメリットですとかいうのは暴言ですので、納得のいくまで商品のことは理解してから加入しましょう。

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