3月12日【株式】東芝に銀行が金を貸すのは東芝が復活するからではない。 3月14日は決算発表できるか?

3月14日に東芝の第3四半期決算が予定されています。
再度延長することは可能ですが、延長申請が認められなければ8営業日以内の27日に決算報告しなければはれて上場廃止です。
来週の株式相場の一大注目イベントですが悪材料にしかならないでしょう。

さて、大手銀行は東芝への融資支援を継続しようとしていますがなぜでしょう。
これは、東芝が立ち直れる力があって成長性が期待できるからではなく、半導体事業の株式を売れば貸したお金が返ってくるからです。

最大で2兆と言われる半導体事業の株式価値であれば、総額2兆までなら借入金を回収できます。もっとも、そのうち一部は原発の損失補填に回るので2兆全額は返済に回せないでしょうが。

貸したお金さえ返ってこれば良いんです。もはや東芝は銀行内の格付けでは間違いなく要注意先以下、私の感覚ではそれ以下の破綻懸念先でもおかしくないと思いますが、破綻懸念先になると追加の融資を行うことが出来ませんので今は要注意先でしょう。(格付けはざっくり言うと順番に、正常先→要注意先→破綻懸念先→実質破綻先→破綻先)

そのため半導体事業の株式が売却出来るまでは要注意で融資継続。もしその間に減損を追加おかわりするなどした場合でも、現在の与信額だけは株式の売却額で回収出来るので大丈夫。そのあとは破綻懸念先にして追加融資を断って終わり、ジ・エンド。

唯一残ったエレベーター事業で存続するもよし、上場廃止後は非上場会社として残るもよしでしょうか。

株式投資家は銀行が融資継続するから大丈夫という安易な理由で買うのではなく会社の成長性を読んで株を買うべきですよね。
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